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 「オムロン コネクト」が千葉大学の研究「肥満症に対する効果的な治療戦略と
健康障害の改善に資する減量数値目標を見出すための介入研究」をサポート

2018.07.05

 

 オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下当社)は、千葉大学が中心となって実施される「AMED*1循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」において、健康管理サービス「オムロン コネクト」とダックケーブル株式会社(代表取締役社長:西岡 辰章、以下ダックケーブル社)の健康支援サービスアプリケーション「あすふぃっと」と連携し7月6日より研究事業のサポートを開始します。

 今回連携する「オムロン_コネクト」は、当社の通信機能付き体重体組成計、活動量計、血圧計で測定したデータを記録するスマートフォン用アプリケーションを用いた健康管理サービスです。研究参加者は、「オムロン コネクト」を使用して毎日の体重、歩数および血圧を記録し、ダックケーブル社が提供する健康管理アプリケーション「あすふぃっと」のクラウドデータサーバーにデータを転送します。

 今回の研究は、肥満症に対する減量治療を通して、健康障害を改善させるための具体的数値目標を見出すことを目的に実施します。実施方法は、18〜74歳で2つ以上の健康障害*2を持つ肥満症患者360名を対象に、肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)に基づく治療介入をおこない、12か月後に複数の健康障害が改善した症例の割合を評価します。

 また、今回の研究は、千葉大学医学部附属病院が中心となり東京大学医学部付属病院、大阪大学医学部付属病院、国立病院機構京都医療センター、東邦大学医療センター佐倉病院など24医療機関が連携して実施します。

*1国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
*2耐糖能障害・脂質異常症・高血圧症・高尿酸血症・痛風・脂肪肝・肥満関連腎臓病の中から2つ以上

■研究の概要
<症例登録期間>
 2018年7月6日〜2019年3月31日
<試験実施期間>
 2018年7月6日〜2021年3月31日
<実施内容>
・対象グループの分類および改善目標値
 対象者を「標準治療群」と「強化治療群」に無作為に分類し、それぞれIoT機器単独、IoT機器+アプリケーションを使用したコントロール群の合計4グループに対し、減量介入(食事・運動療法や行動療法が基本ですが強化治療群では薬物療法や外科療法も選択肢に入ります)をおこなう。これらの介入により、肥満症(25≦BMI<35)の人は、介入前の体重に対して標準治療群で−3%以上、強化治療群で−7%以上の減量を目指す。また、高度肥満症(35≦BMI)の人の目標値は、標準治療群で−5%以上、強化治療群で−10%以上とする。




<治療介入例>
上記に分類した対象グループに対して、下記の治療介入を行います。
  ・食事内容と体重の記録(グラフ化体重日記)
  ・25kcal/kg×標準体重/日以下(高度肥満症では20〜25kcal/kg×標準体重/日以下)のカロリー制限と管理栄養士による
    栄養指導
  ・運動療法:医療スタッフの指導の下、中強度で週150分程度の身体活動

■使用するIoT機器およびアプリケーション
オムロン ヘルスケア株式会社 
  ・オムロン コネクト(スマートフォンアプリケーション)
  ・上腕式血圧計 HEM-7511T
  ・体重体組成計 HBF-255T
  ・活動量計 HJA-405T
ダックケーブル株式会社
  ・あすふぃっと(スマートフォンアプリケーション)


■連携医療機関
千葉大学医学部附属病院、東京大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院、国立病院機構京都医療センター、東邦大学医療センター佐倉病院、札幌医科大学附属病院、北海道大学医学部附属病院、秋田赤十字病院、獨協医科大学病院、亀田総合病院、静岡市立静岡病院、和歌山県立医科大学附属病院、慶應義塾大学医学部附属病院、名古屋大学医学部附属病院、一般社団法人住友病院、関西医科大学健康科学センター、松山市民病院、岡山大学医学部附属病院、高知大学医学部附属病院、福岡大学医学部附属病院、宮崎大学医学部附属病院、熊本大学医学部附属病院、大分大学医学部附属病院、琉球大学医学部附属病院
(合計24機関)